コロナウイルス感染症で現れる実系の反応!
どう瀉すべきなのか?

それは形態特性によって異なります。

「 呼吸補助筋が集中する頸部、ウイルスの毒素で頭痛、発熱時の関節痛・筋肉痛 」に対するアプローチについてです。
感染症ということを考慮するなら、実系の反応は比較的新しくできたツボが中心と考えられます。

和ら会の四型分類でいえば、Ⅰ型かⅡ型が大半です。

簡単に言うなら、Ⅰ系は熱邪が中心、Ⅱ系は陽分に寒邪が入り込んだ状態です。

いずれも感染症になって発症してからできたものですから、敏感痛に近い状態であり、自発痛か、圧したときに敏感痛です。

Ⅰ型ならば散鍼、Ⅱ系なら雀琢が代表的な処置となります。

経絡治療的に言えば、標治的な処置と言えますが、技能の難易度はこういった部位のほうが慢性痛の場所に比べて高いのです。
何しろ何もしなくても痛いわけですから、その強度は微妙な加減が必要となります。

上手な瀉法ができるようになると、患者も安心して身を任すことができるようになり、信頼を得ることができるのですが、このレベルに達するまでが試行錯誤の連続となります。

さて、話は少しずれましたが、肝心のどの部位にどの技能が必要かを言及しましょう。

まずは呼吸補助筋全般に現れるツボはほぼⅡ型化しています。
後頚部にⅡ型があれば、頭痛のもとにもなりますし、呼吸が浅くなり喘息を辛くする原因にもなります。
Ⅱ型ですから、基本的には雀琢になります。

頭痛に関しては、後頚部のコリに誘発されるものとウイルスの毒素由来のものがありますが、優先順位としては後頚部残りを処置してみて、まだピンポイントで頭痛があれば雀琢、全体的には散鍼をすればよいでしょう。

筋肉痛、関節痛に関しても、ほぼ頭痛と同じで良いと思います。前回の灸による処置で結構消えるものなのですが、消えない場合はピンポイントもありですね。

では、経絡上の実系のツボはどうしましょう?

特に上肢に出た反応については、頸部や背部との関連が強いのですが、これもほぼⅡ型、たまにⅢ型もあるかもしれません。
Ⅲ型に関しては、運動器系の絡みも考えられますけども首を緩めるために処置はします。Ⅲ系の基本は旋捻・置鍼です。

一応、それなりの処置は書きました。
それぞれの形態特性に対する鍼や灸の方法の基礎編は切経探穴コースで、各々の症状に合わせたケーススタディーは臨床直伝コースで講習しています。

もっと具体的な経絡や経穴を期待した方も多いかとは思いますが、触診をしないとわからないことを確定的に書いてしまうと嘘になるので控えました。

鍼灸界は、個別の要素が多いにも関わらず、人体を定型化・定量化して述べることの罪に対して、そろそろ気づいてもよいのではないでしょうか?

少なくとも、ツボの位置が目安の位置であって、反応がなければ効果がないことくらいは経験上わかりきったことですから、それを素直に伝えれば良いと考えます。

こっちでもやってます↓

和ら会・真和塾